パイナップル

ブォンジョルノこんにちは!
リッコです。

宮古島、そろそろ梅雨明けですね。
晴れ方が爽やかになってきました。(と言ってもジメジメだけど)
「ハーリーの鐘が鳴ると梅雨が明ける」
と言われるように
ハーリー(海神祭)のころに梅雨明けなのですが、今年は遅かったです。

ハーリーて何?
という方のために少し説明を。
旧暦5/4(6月中旬頃が多いかな?)に、航海安全と豊漁を願って行われる、海の神様に感謝するお祭りです。
クイチャーから始まるし、神事でもあるのかもしれません。
港から、サバニと呼ばれる小型の漁船にチームで乗り、手漕ぎでスピードを競います。

今年はハーリーに行けず、写真を撮り損ねましたが、
パイナガマのサバニです。ハーリーでひと仕事終えて、迎えている空が良いです。

ハーリーは、宮古島の中でも地域によって日程や中身が少し変わるようです。
久松では獅子舞が見られたり、
伊良部島、佐良浜ではカツオが宙を飛び交います。
船から陸に向かって魚が投げられて島民がキャッチしてもらえます。それはすごい光景です。

さて、そのころになってようやく美味しい果実が宮古島に出回り始めます。
本日のトップ画像のパイナップルです。
これは「ポコット」という品種。去年まではボゴールやスナックと名乗っていたと思うのですが
ポコッと一粒ずつ取れるから、ポコットパインだそうです。
取らんけど。


リッコでは他にピーチパインやゴールドバレル(たまにしか出ない貴重なヤツです。とても美味しいです)を使います。

それぞれ、果汁やドライ、シロップにしています。
ソルベには果汁やシロップを。

果肉をドライにしたものは
クリームチーズ、ココナッツなどと合わせて商品化しています。

門前仲町店では、常連さんが「パイナップルを食べたいとき」と
「宮古島で美味しく採れる時期」が違うため、お待たせしてしまっています(ごめんなさい)(待っててくれてありがとうございます)
石垣島や台湾で美味しいパインが採れているのに、宮古島では、なんで無いの?
と思われているかもしれません。
これについて軽く説明させていただきます。

宮古島はサンゴが隆起してできた島であり、その上を島尻マージと呼ばれる赤褐色の土壌が軽く覆っています。
ミネラルを多く含んだサンゴ石灰岩はミネラル豊富で水はけが良い弱アルカリ性です。
このため、宮古島にはハブが居ないといわれています。
(この辺の話をもっと詳しく聞きたい人は「ブラタモリ」ならぬ「ブラリッコ」を楽しみにお待ちください!やらんけど!)(やれよ!)

これに対し、パイナップルは酸性土壌で良く育ちます。
宮古島のパイン農家さんの多くは土壌改良から取り組まれていますが(宮古に酸性土壌が無いわけでもない)石垣や台湾に比べて総数も少なく発育が遅いのだと思います。
今の時期から、宮古島でも美味しいパインが手に入るたびにソルベにしていきます。
石垣島や宮古島で、いろんな農家さんのパイン畑にも行かせてもらっています。
なるべく皆さんの「早くパイン出してよ!」という気持ちにお応えしたいと思いつつ、美味しくなる時期をじっと待ってもいるんです。
一緒に待ってくれると、嬉しいなぁ。
時期は短いかもしれないですが見つけたらその時に召し上がってください。

「パイナップルのソルベ」としてストレートに表現できるときと、そこまでパインに力が無いときがあります。
ポコット単体ではうまみや凝縮感や香りが足りないときも有りますが、ピーチパインと掛け合わせてそれぞれの良さを引き立てたりもしています。
ゴールドバレルは、単体でも美味いです。見つけたらソルベにします!

今回の出張では、東京門前仲町店で製造担当と、ある「宮古島の古来からの薬草」とパインを合わせたメニューを考えてきました。
間もなく登場する予定ですので、楽しみにお待ちください。
そのメニューは、今はナイショ。
門仲店のインスタを楽しみにお待ちくださいね。

では、よい週末をお過ごしください。